資金調達について

 中小企業の経営者の一番の仕事は、「資金を調達すること」であると言われるほど、中小企業の資金調達は、難しいものであるとともに、重要なことです。
 一般的に中小企業は、事業の発展のために必要不可欠な資金調達を金融機関からの借入金に依存しており、金融機関からの融資をいかにスムーズに行うことができるかが、事業発展のカギとなります。
 他にも融資による借入金とは違い、返済が不要である補助金・助成金をうまく活用していくことが重要です。
 必要なときに必要な額の資金調達を行えるようにするとともに、より有利な条件で資金調達を行い、資金繰りの円滑化を図ることが、事業を営む上で非常に重要です。

融資申請のポイントとは?

一般的に金融機関には、国が行っている公的金融機関である「日本政策金融公庫」等と民間金融機関である「銀行」、「信用金庫」、「信用組合」等があり、下記のことが主な申請ポイントです。

それぞれの金融機関の特徴や融資の種類などを見極めて、借入先を決める
・「日本政策金融公庫からの借入だけを検討する」、「○○銀行、○○信用金庫からの借入だけを検討する」のではなく、借入先についての選択肢を多く持つことが、スムーズな資金調達につながります

事業計画をしっかりと立て、返済原資を明確にし、書類を作成して、交渉に臨む

金融機関と粘り強い交渉を行う

補助金・助成金申請のポイントとは?

補助金・助成金には、経済産業省等が行っている研究開発系と厚生労働省が行っている雇用系に大きく分けることができます。種類については非常に多くの種類があり、変更等もよく行われるため、お客様自身が、情報を把握し申請を行うことが困難なケースもよくあります。
研究開発系には、近年、国が力を入れている「新連携」、「農商工連携」、「地域資源活用」を始めとして約3,000種類あり、下記のことが主な申請ポイントです。

補助金・助成金の情報を常にチェックする

事前の準備を行う
・書類の整備を事前に行っておく

申請書の書き方に注意する
・だれが読んでも理解できる文章にする
・記述している内容に矛盾がないこと
・テーマ名および最初のページでインパクトのある書類にする

提出期限を守る

雇用系については、創業、雇入れ、雇用の維持、環境の整備、能力開発などに対して約40種類あり、下記のことが主な申請ポイントです。

補助金・助成金の情報を常にチェックする

労働保険関係の書類、労働者名簿、賃金台帳、出勤簿等の書類の整備をしっかり行う

労働保険料を滞納していないこと

過去に補助金・助成金を不正受給していないこと

経営革新計画申請のポイントとは?

「経営革新計画」とは、中小企業が新商品の開発や新たなサービスの展開などの取り組みを、3年~5年の期間で考え、具体的に数値で目標を立てる計画です。この計画を都道府県などに申請して承認を受けると課税の特例、低利融資などの各種支援策がご利用することができ、下記のことが主な申請ポイントです。

実現の可能性の高い事業の取り組みであること

申請書類の書き方に注意する
・だれが読んでも理解できる文章にする
・記述している内容に矛盾がないこと

窓口となる機関の担当者と、粘り強い交渉を行う